【年の瀬】お歳暮・おせちに値上げの波 背景は

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11月17日 22時30分

11月も半ば。紅白歌合戦の出場歌手も発表され、そろそろ師走の足音が聞こえてきました。お歳暮やおせち料理の商戦の様子を取材すると、商品によっては、例年とは違う異変が起きていることが分かってきました。その異変とは、ずばり「値上げ」なのです。(ネットワーク報道部記者 飯田暁子・伊賀亮人・玉木香代子)

魚介類の不漁 お歳暮に影響

お歳暮などの価格に影響しているのが、ことしの魚介類の不漁です。

<秋サケ不漁でイクラ高騰>

北海道によりますと、道内の秋サケ漁は、11月10日までの水揚げ量が、記録的な不漁となった去年の同じ時期の3分の2にとどまっています。北海道の担当者は「今、戻ってくるサケが稚魚として海に出た3、4年前の海水温などが影響していると考えられるが、はっきりとした原因は分からない」と話しています。

秋サケがとれないことで、お歳暮として贈られるイクラの価格が高騰しています。


全国に海産物を発送している北海道日高町の魚問屋「金村商店」では、しょうゆと日高昆布のだしに漬け込んだイクラが毎年、人気を集めていますが、ことしは確保が難しく、去年、500グラムで4500円だった価格が、ことしは7800円。7割以上も値上げせざるを得なかったということです。

<販売中止の高級ホタテも>

北海道特産のホタテも不漁になっています。
このうち、室蘭市のブランドホタテ「蘭扇(らんせん)」は、沿岸で養殖された3年目のホタテの中でも、貝殻に傷みがなく、13センチ以上の大ぶりなものだけを生きたまま出荷し、人気を集めていました。


しかし、室蘭漁業協同組合によりますと、去年8月の台風の影響が今も続いて十分な量を確保できず、ことしは販売を取りやめました。

漁協は、去年注文を受けた人に販売中止を伝えるはがきを送りましたが、「お歳暮に贈りたい」という問い合わせの電話がかかってくることもあり、事情を説明すると、残念そうな声が返ってくるということです。

<早めの注文を呼びかけ>

このほか、「黒潮の大蛇行のため全国的にシラスが不足している」として、シラスのお歳暮ギフトを求める際は例年より早く注文してほしいとホームページで呼びかける専門店も出ています。

海外需要で品薄に

不漁だけではありません。
海外での需要の高まりも、国内の価格に影響を及ぼしています。

東京の築地市場を拠点に魚介類の取引を行う卸売業者「大都魚類」によりますと、ことしは、記録的な不漁となっている秋サケやイクラ以外でも軒並み高値が続き、「去年並みの値段ですんでいるのはタコぐらい」と話しています。

特に、カニやエビ、ウニなど、お歳暮やおせち料理に好まれる高級食材は、中国や東南アジアなどでの和食ブームやすし人気に伴う需要の高まりで、価格が引き上げられているということです。
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